2011年 沖縄エイサー特集!









沖縄県内はもちろん、国内外で踊られる機会も増え、年々広まっている「エイサー」。沖縄を訪れた人なら、その名前を一度は耳にしたことがあるだろう。ただ、エイサーを実際に見たことがあっても、その歴史や文化について、知っている人は少ないはず。「沖縄の伝統芸能」とは、ひと言で言い表せないものが、エイサーにはある。

エイサーとは、簡単に言えば沖縄の盆踊りのこと。しかし、ただ単純に盆踊りでは言い表せない、深い歴史と文化、精神がある。沖縄のお盆は、旧暦7月13日~15日(今年は8月22~24日)で、エイサーは15日の「ウークイ(お送り)」の夜に踊られる。13日の「ウンケー(お迎え)」で、下界に降りてきた先祖の霊が帰りたがらないので、太鼓を叩いて脅かし、再びあの世へと送り出したのが、念仏踊りとしてのエイサーの成り立ちだ。
エイサーが沖縄の民俗芸能として認知されるようになったのは、1956年のコザ市(現・沖縄市)の全島エイサー大会がきっかけ。各地で青年会活動の一環として取り組むようになり、流行の民謡や恋の歌、めでたい祝いの歌までが加わるようになった。また、エイサーは地域の連帯感を増し、地域活性とコミュニティ意識を強める一端を担ってきた。そうして培われた思いは、沖縄を離れた県外にも深く浸透。だからこそ、沖縄の心はエイサーなしには語ることができないのだ。



エイサーを始めとする沖縄の伝統芸能を、次世代の子ども達に受け継いで貰おうと始まった祭り。小学生、中学生、高校生を含める約10団体が出演し、パワー溢れる演舞を見せてくれる。『豊崎フェスタ2011』と同日開催。 国際通りが、エイサー踊り隊で埋め尽くされる。県内各地の青年会による伝統的なエイサーから創作エイサー、子供たちのエイサーなど、さまざまな団体によるエイサーが繰り広げられる。前日祭・前夜祭もあるので、要チェック!


今年で19回目となる祭りは、那覇各地で継承されてきた民俗芸能を、地域の若者たちが披露するというもの。各地区の青年会によるエイサーや迫力ある獅子舞、棒術、旗頭、唐手の演舞など、バラエティ豊かな伝統芸能を観ることができる。 県内外でエイサーに親しむ団体が多数参加する、ビッグイベント。伝統的なスタイルを継承しているエイサーから、新たな色付けがされた創作エイサーまで、多彩なエイサーを観られる。沖縄各地の伝統芸能の演舞も披露。


3日間に渡って行われる、沖縄最大規模のエイサー祭り。広い会場に、県内各地の青年会や子供エイサーが勢ぞろいする。今年の開催は、8月19日・20日・21日となっており、3日の初日にはゴヤ十字路付近で道じゅねーも披露する。 読谷村各地区青年会のエイサーが一堂に会するイベント。毎年総勢600人あまりが出場し、日頃の練習の成果を披露。フィナーレは恒例の「カチャーシー」。踊り手と見物客が一体となって、夏の夜を熱くする。


かわいらしい子供エイサーから青年たちのエネルギッシュな演舞まで幅広く楽しむことができる。名護市は今年で市制40周年を迎える。今後の更なる活性化と郷土文化の保存・伝承発掘のため、今年は大いに盛り上がるに違いない。 毎年旧盆明けに行われる、金武町のエイサー祭り。地元の青年会をはじめ、数々の団体が参加し会場を盛り上げてくれる。また、ゲストで名護市や沖縄市の青年会らの演舞あり、インディーズバンドの演奏ありと観客を魅了する。


伊江村の青年会の若者たちが、村内の商店街、公園などを巡回しながらエイサーを披露。地元に根ざした、昔ながらの素朴で温かみのある踊りだが、もちろん島外の人も見物可能。伊江島観光も兼ねて、ぜひとも見に行こう。